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『王女の男』の第1話で、美しい景観を見せていた「広寒楼苑」

  昨日の記事、前のページでは「七夕伝説」由来の石橋のことを書かせてもらいました。
そしてその石橋が存在する美しい庭園や大きな楼閣の姿も、やはり韓国を代表する伝統的な美のひとつと言えるでしょう。
それが全羅北道 南原(ナムウォン)市にある「広寒楼苑(クァンハルルウォン)」です。
今年は韓国の観光PRでは「全羅北道 訪問の年」となっていますが、その全羅北道を代表する観光地が、「全州」の韓屋とここ「広寒楼苑(クァンハルルウォン)」で、ひとつだけの観光地とすれば、全羅北道で最も多くの観光客が訪れる名所となっているんだそうです。

「王女の男」TV画面より
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  この庭園は、当初、「広通楼」という名前で、1419年朝鮮時代初期の宰相である「黃喜」という人物によって造られたものらしいのですが、1444年に「鄭麟趾(チョン・インジ)」という人物がここを見て、あまりのその美しさに、まるで月の世界にある宮殿「広寒清虚府」のようだ、と言ったことからここを「広寒楼」と呼ぶようになったんだそうです、…とあちこちに書いてあります(笑)

  韓国では宮廷以外の場所での大庭園はなかなか存在していない中、この庭園は宮廷にも劣らない規模を誇っているという、韓国を代表する大庭園なのですが、植えられた樹木が、宮廷のような人工的な感じではなく、自然の中の樹木のような風情や景観を見せているため、その美しさはひときわのようです。
  この「広寒楼苑」は昨日も少し書きましたが、天空、つまり天体である大宇宙を表現しているのだそうです。
ドラマ「王女の男」の中で、世子が弓を射っていた場所が、ここを代表する建造物である「広寒楼(クァンハルル) 」です。
そしてその楼閣を中心にして、東西100メートル、南北59メートルという長方形の人口池が築かれ、その池の中に「永住(漢拏山)」、「蓬莱(金剛山)」、「方丈(智異山)」という三神山に見立てた島が築かれた形になっています。
つまり、大宇宙の中に、日本で言えば三霊山が存在するという形です。  
  世子が射た矢の的が置かれていたのが、ちょうど「蓬莱(金剛山)」と「方丈(智異山)」という二つの島を結ぶ橋になっています。

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  そして、この池の中には3,000匹という、在来の鯉や錦鯉が放されているんだそうです。
かなり以前にどこやらで話題になってましたが、〝人面魚〟の鯉も10匹存在しているんだそうですよ。

ところで、ここ、以前は「屋根裏部屋の皇太子」というドラマが撮影されたというロケ地でもあるそうなのですが、あいにく自分はそのドラマを知りません。
見たことのある方にとっては、「あー、あの場面だ」と思い当たる風景かもしれません。

  韓国を代表する伝統庭園である「広寒楼苑(クァンハルルウォン)」、ドラマを見ていたらついつい行きたくなってきてしまいますが、ここへのアクセスとなる「南原(ナムウォン)駅」はKTXも停車しますし、全州からのバスでのアクセスもいいかもしれません。
夜のライトアップされた風景もすばらしいようですので、夏の旅行にはちょうどいい観光名所になりそうです。
自分ももっと早くここを知っていたら、昨年の旅行で全州から行きたかったなと、ちょっとばかり残念な思いをしています。

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   韓国観光公社案内
     http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/TE/TE_JA_7_1_1.jsp?cid=282137
   南原市の観光サイト
     http://jp.namwon.go.kr/jp/index.jsp




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