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北朝鮮側から見た「板門店」の自分がいた場所

  昨年の10月に、池上彰さんの番組をご覧になった方もあるかと思います。
中国経由で北朝鮮へ入っていろいろ周るという企画があったのですが、そのひとつの場面に「北朝鮮側から入る板門店」の映像が流れていました。
  その時はまだ、「今度の旅行で自分も板門店へ行きたいな」ぐらいの感覚で見ていたのですが、行ってきた今になって見直してみると、「へー!韓国側はこうなってたんだ(?)、じゃあ自分は多分この映像のあの辺りにいたんだ」などと、なんだか急に実感がわいてきた。

  そりゃあ確かに「板門店」へは行ってきたわけなんだけど、自分たちがいる韓国側の「自由の家」なんて見られるわけもなく、その「自由の家」自体も全体像なんて入る時に少し目にするぐらいしかないんですから。
「板門店」のブルーの家や北朝鮮の「「板門閣」は目にはできても、自分たちがどんな建物のどんな位置にいたかなんて、まったく分かりようもないことなんです。
  こういうことひとつを考えてみても、自分たちが普通でない特殊な場所にいたっていう証しのようなものです。
普通の観光地なら自由に歩き回って、当然自分たちがいる方の建物だって画像に残すんでしょうが、「自由の家」の全体像を画像に残せるなんて位置は、きっと北への〝亡命者〟っていうことになってしまう場所なんですから[ふらふら]

  このブロックを超えたら「日本から亡命者が出た」なんて大騒ぎになるんでしょう、きっと…、

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   「だって…自由の家の写真が欲しかったんだもん」
なーんてことでは済まないどころか、その前に命の保障がござんせんっていうわけで、自分がどういう場所にいたのかってのが、やっとこの番組の映像から理解もできるというものです。

  まず北朝鮮側の「板門閣」ってこんな横長の建物なんですねえ、けっこう奥行きのないちゃち(?)な建物なんだ。

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  そして、北朝鮮側から韓国の「自由の家」はこう見えてるってことで、自分たちがいた建物の頭上にはこんなに監視カメラが並んでたんですねえ、これもまったく知りようもないことです。
こうして監視カメラだけを見ても、韓国と北朝鮮ではかなりの違いが見えておもしろいです。
これだったら韓国側は、北朝鮮のように窓のカーテンの脇から、こっそり目立たないように覗く必要なんてありゃしない、全部を映像に残せてしまいます。
北朝鮮の監視カメラって、そこらのマンションや駐車場と変わりがないような(?)

韓国側
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北朝鮮側 
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  自分はここで「板門店」をバックに写真を撮ってもらいました。
この位置関係から見ると、どうやら自分は「自由の家」のこの辺にいたようです、そして、望遠鏡で見ていた北朝鮮の兵士さんもこんな風景を目にしていたんですね。

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  この池上彰さんの特番を、消さずに残しておいてよかったようって思ってます。
   「自分たちはあの辺にいて、こちらを見てたんだ」って、こんな映像ぐらいからしか確認できないような、特殊で不思議な場所「板門店」に実際にいたっていう、現実のひとつでもあるわけなんですから。

  ちなみに、胸に付けていた画像なのできちんとは見えませんが、これが「国連のお客さんだよ」っていう証しのバッヂです。
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