SSブログ

荘厳さと華麗さが同居するすばらしい場所 全州韓屋村 『殿洞聖堂』

  「慶基殿」で韓国の伝統美、日本の美とも共通するような散策空間を満喫した後は、斜めお向かいの「殿洞聖堂(チョンドンソンダン)」へという、この全州の韓屋村ではお決まりのコースをとります。

  「慶基殿」からも見えるため、韓国美と西洋美が交差するような、なんとも言えない雰囲気を味わうこともできます。

DSCN0697.JPG

  ところが、現在は左半分は工事中で、本来は左半分はどんな姿をしているのかなんて窺い知ることができない。
そんな工事の影響なんでしょうが、遠くから見える聖堂の前も駐車された車で埋め尽くされています。
相当、かなり、もの凄く、超超 がっかりです。

  この「殿洞聖堂」はグーッ!と首を上に向けないとてっぺんまで見えないような建築物ですから、その全景をカメラに収めるのも大変なんですが、車が邪魔していてなかなか光の加減とマッチした位置で撮れない。
車と車の間に入り込んで写真を撮ろうとしても、条件が限られてしまってうまくいかなくて、暗い画像しか撮れない。

  「ちょっと時間をおいてみるか」ということで、周囲にいくつかある像を順番に撮影していくことにした。
キリスト、マリアなどいくつかの像があるが、どれも何か心を揺さぶられるものがある。

  自分は、というよりも先祖から仏教なのですが、個人的には宗教の中ではキリスト教に好感を持っていまして、叔母がクリスチャンなのでお願いして、聖書なるものも譲ってもらったことがあります。
結果的には厚すぎて読みきれずに、今も書棚の肥やしになってしまってますが[ふらふら]
  
  とにかく聖堂の周囲にある像の姿に圧倒されっぱなしで、中でもお気に入りがこの「マリア像」です。
なんてやさしい顔なんだろうって、子供を慈しむ雰囲気が迫ってくるようなやさしい微笑みです。

DSCN0743.JPG

  そんなこんなしていましたら、車が2台も出ていくのが見えます。
「今のうちだ」 このチャンスを逃せばまた別の車が入ってくるのは明らかですからね。
おかげさんでいろんな角度からの聖堂の姿を捉えることができました。
  
  改めて見る聖堂の姿、すばらしいですねえ!
なんでも、ビザンティン様式とロマネスク様式を折衷させたデザインになっている、カトリック系の聖堂だと言いますが、重厚であり荘厳であり華麗でありっていう、なかなか難しい取り合わせを見事に調和させているっていうか、建築家でもデザインの勉強をしているわけではないので、どんな表現をしたらいいのか分かりませんが、とにかく〝建築美〟ってこういう建物のことを言うんだろうなあって感じです。

  建てられたのが1914年といいますから、あまり古いものではないようですが、それでも感動ものですね、この姿は…

  「中へは入れないのかな? 中の画像を目にしたことがあるけど…」などと思ってましたら、カップルが閉まっている扉を開けて入るのが見えました。
だから自分もそれについて中に入ってみましたら、なんとまあ中には祭壇に向かってお祈りを捧げてみえる方が何人かみえるじゃないですか。
誰が出入りしようが、静かな中でカメラのシャッター音がしようが、微動だにすることなく手を組んでお祈りを捧げてみえます。
  そんな中で自分もちょっと気が引けはしましたが、シャッター音を響かせてきました。
だってシャッターを押すしかないでしょう、この美しい中の様子を目にしたら。

  教会の内部を見るのは初めてではありませんし、厳かな雰囲気のある教会はいくつか見たことがあります。
だけど、「なんてきれいなんだ!」 美しさに目を惹かれる教会はそうそうはないと思いますが…どうでしょう? えりなーさん?
荘厳さと華麗さって同居できるんだぁ!ってそんな感想です。
とりわけ、画像ではうまく捉えることはできませんが、祭壇奥にあるステンドグラスの美しさといったらなかったです。
さすがに皆さんが熱心にお祈りを捧げる中、ヅカヅカと奥まで行って写真を撮るなんていう、そんな無粋なことはできませんから、身近にある横のステンドグラスだけで我慢しておきました。
  今回これも初めて知ったのですが、ステンドグラスの窓って、外からの光でしか美しく見えないんですね、外側から見たらなんの変哲も無い窓でしかないんだってのを、今更ながら知ったという無知な自分でした。

DSCN0746.JPGDSCN0748.JPG

  敷地自体は工事中で教会の雰囲気はぶち壊しでしたが、この聖堂に関しては、すばらしいの一言しか出てきませんでした。
韓屋村という韓国の伝統の様式の中にあって、ともすれば不似合いな西洋美なのですが、うまくその中に溶け込んでいるっていうか、いえいえ、自分としたら、この聖堂あってこその「全州韓屋村」でしょうって感じですかね。

「全州」の風景をまとめていますので、4ページが同じものです。 『殿洞聖堂(チョンドンソンダン)』は7.45~ラストまでです。


共通テーマ:旅行

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。