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いよいよ10年前の『聞慶KBS史劇撮影所』の姿が見られる「太祖王建」

  このところ毎日欠かさず、録画したものを見るのが日課になっているドラマ『太祖王建(テジョワンゴン)』
ずっと録画だけをしておいて、見ないままで放置してあったのですが、古いほうのレコーダーを使って録画している関係で、ちょっとHDDの容量が心配になってきちゃいまして、なにしろ180話ですからねえ、このドラマだけで180時間分の容量が必要になるわけですから、ボツボツ少しずつ消化しておかなくちゃということで見始めました………そしたらどっこい、もう見る回数がありません、2日で22話分の録画してあったものを見てしまいました[ふらふら]
もうもう止まらない状態になってしまい、貯金を使い果たして毎日1話ずつを追っかけで見ているという始末です。

  10年前、正確に言えば12年前のドラマですから、見始める前は少しばかりとっつきが悪かったです。
「龍の涙」のように風格がありすぎて重いドラマじゃないんだろうか、とか、「女人天下」「王と妃」なんかのようにやたら長いだけの陰謀だけのドラマじゃないだろうか、とか、韓国の昔の長編時代劇を見るにはそれ相応の覚悟(?)を決めて見始めるのですが、この「太祖王建」はそんな覚悟(?)はまったく必要はありませんでした。

  韓国での視聴率なんて全てに当てはまるわけではなく、日本人との感覚の違いが多少ありますから、どんなんかな?って調べはしても、韓国での視聴率は参考程度で、やはり夢中になれるかどうかは自分の感覚次第だし、瞬間視聴率なんてのも、おもしろいドラマの代名詞には成り得ないと思っています。
  でも、週間視聴率が何週連続1位とか、放送期間を通して高視聴率なんていうドラマとなれば、やはりちょっとは興味深いものです。
そんなドラマは、たいていは男もはまるというか、おもしろく夢中になれるドラマが多いですから。
これまででも、「朱蒙(チュモン)」「許浚(ホジュン)」「チャングムの誓い」「善徳女王」なんてのはそんな前評判どうりでしたから。
  そしてこの「太祖王建」は、たとえ10年前とはいえ、それらの条件を全てクリアしているドラマ、しかも180話(200話とも言われるが?)のロングランにもかかわらず平均視聴率が37.3%、最高視聴率ともなれば60.2%って!怪物番組この上ない数字じゃないですか、この視聴率は「許浚」に継ぐ韓国時代劇史上では2位なんだとか。
そんでもって、週間視聴率1位が連続29週ってことは、半年以上もの間トップの人気を維持し続けたということですよねえ、こちらも「朱蒙」に次ぐ第2位の座に君臨しているドラマだといいます。

  とまあまあ、もの凄いドラマだというのは知っていました、だけど、結局は10年前の記録だし、感覚も10年前の古臭い感じのドラマかも?って見るまでは思ってました。

  ところが、これが実におもしろい! 
自分なんて朝鮮半島の「後三国時代」なんて時代があるのも知らなけりゃ、あの善徳女王の新羅が、最後はおバカ女王によって滅んだなんてことも知らない。
なによりも、「高麗」という王朝自体も馴染みがないわけです、「高麗」なんて〝高麗人参〟しか結びつかない人間ですから、とっても新鮮な時代背景の時代劇なんです、韓国の「KOREA」の英語国名の語源だって言われるくらいなのにね!
  しかも、戦闘シーンも迫力があるし、主役三人の人間像やら知略なんかも三様に展開されて興味深いし、何よりもドラマのテンポがいい、「こりゃ男もはまるよ!」ということで、前述の視聴率も「許浚」や「朱蒙」に並んで評される〝男性に支持されるドラマ〟ということで、高視聴率を叩き出したということも大いに納得です。


  その、今自分がはまっている古いドラマ「太祖王建(テジョワンゴン)」ですが、以前にも書いてますよねえ、あの聞慶市(ムンギョンし)をドラマと結びつけることになった〝元祖〟というドラマ、そして、韓国初の本格的なオープンセットである「聞慶KBS史劇撮影所」を誕生させたドラマです。
ですから、自分にとっては、ドラマのおもしろさと平行して、ふんだんに登場する10年前の「聞慶セジェ道立公園」の姿や、今は見ることのできない「聞慶KBS撮影所」の以前の姿が楽しみでもあるんですよね。
それは聞慶に限らず、現在の韓国時代劇でもよく見られる「民俗村」やら「南漢山城(ナムハンサンソン)」やらも随所に登場してくる。
今の韓国時代劇の撮影地を開拓したドラマでもあるんじゃなかろうか(?)などと思わせてくれるほど、時代劇ではお馴染みの史跡が画面で見られます。

  そして、いよいよ今日の放送から「聞慶KBS史劇撮影所」のセットが、〝大高麗(後高句麗)〟の都、宮殿の姿として本格的に登場してきます。
昨日や一昨日の放送でも少し出てましたが、今日にでも遷都しますから、本格的にその姿を見せてくれることになるんでしょう。

今では見られない「聞慶KBS史劇撮影所」のセット群
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  そういえば、その「聞慶KBS撮影所」が完成する間際の姿が、都の宮殿を築城する工事の過程で撮影に使われていたのは斬新でした。
このドラマのために築かれていく「聞慶KBS撮影所」が、都となる宮殿の築城工事の舞台になっていたわけで、まさに「聞慶KBS撮影所」は、この『太祖王建』というドラマとともに誕生した、それを直に目にすることができたドラマシーンでした。

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  10年前の聞慶にタイムスリップした気分で、このドラマを見ていきたいし、現在は一介の臣下でしかなくなった主人公の王建(ワンゴン)が、この先どうやって天下を統一して、現在の「KOREA」のもととなる高麗という国を誕生させたのか、またひとつ韓国の歴史に触れるようでとっても先が楽しみなドラマです。
そして、その都が置かれたのが現在の「開城市(ケソンし)」、そうなんです、軍事境界線に近く、「開城工業団地」で有名な北朝鮮にある場所、以前の「聞慶KBS史劇撮影所」の高麗セット(上画像)は、高麗の姿をよく再現されていたといいますから、現在は軍事境界線でだけで有名な都市にもこんな都が築かれていたんだと、ドラマから歴史、そして現在へとオーバーラップさせながら見ていると、本当に興味が尽きないドラマです。

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   BS朝日 「太祖王建」の番組サイト http://www.bs-asahi.co.jp/wangon/


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