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初代『聞慶KBS撮影所』の「太祖王建セット」のモデルが北朝鮮にある…

  昨日から紹介しているBS朝日で放送中のドラマ「太祖王建(テジョワンゴン)」
ここのところは男女問題、まあお妃さん選びでちょっと展開が小康状態になってますが、それが終われば戦が始まりますから、王建の知略がとっても楽しみです。

  さて、韓国は聞慶市(ムンギョンし)にある「聞慶KBS撮影所」、最近の日本で放送されている韓国時代劇には欠かせない存在なんですが、以前から話題にしてますし、昨日も記事にしているように、初代の「聞慶KBS撮影所」は現在のようなセットではありませんでした。
  数年前のドラマ「大王世宗(テワンセジョン)」の撮影から、現在のような朝鮮王朝時代のセットへと生まれ変わっています。
そのセットを改修するにあたって、以前のセット、いわゆる「太祖王建」のセットを取り壊すのを惜しむ声があったそうです。
聞慶市にすれば結果オーライで、朝鮮時代のセットにしたおかげで現在があるわけで、需要の少ない「高麗時代」のセットよりは現在のようにしてよかったとも言えます。

  その改修する前に〝惜しむ声〟が上がったのには理由がありました。
初期の「聞慶KBS撮影所」に築かれ、ドラマ「太祖王建」のメイン撮影場所となったセット、特に王宮のセットは、他には無い「高麗時代」の姿をよく再現したものだから、取り壊すのは惜しいということだったらしいのです。

  でも、韓国には資料も少ない「高麗時代」
あのドラマ「太祖王建」に登場してくる高麗のセットが、なぜ「高麗時代」の姿をよく残しているとわかるのか? 
想像の産物だけではなく、ちゃんとあのセットにはモデルとなるものが存在していたということが書かれた記事を見つけました。


  昨日も書きましたが、あのセットの宮殿があった都は、現在の「開城(ケソン)」に置かれていました。
開城といえば、北朝鮮にある地、そして、現在では問題も多いらしいのですが、2000年8月金正日(キム・ジョンイル)氏と現代グループ会長鄭夢憲(チョン・モンホン)氏との合意で、北側が土地と労働力を、南側が技術と資本を提供するということで、一大工業団地が造られたことの方が有名な地です。
  自分もそうですが、「高麗」の都があった地というのは全然知りもせず、「開城工業団地」の存在は知っていたというくらいです。

  その北朝鮮にある「開城市」には『高麗博物館』というのがあるそうです。
そこには、朝鮮時代には隠れ住むようにしていた高麗の子孫が所持していた資料やら、出土した高麗の遺物などが多く展示されているということです。
1988年に開設されたその「高麗博物館」の展示の中には、高麗時代の宮殿だという〝レプリカ〟が存在しています。
残された遺跡や資料を元にして作られたというその宮殿のレプリカが、ドラマ「太祖王建」に登場する初代「聞慶KBS撮影所」に再現されていた撮影セットのモデルだということです。

  北朝鮮の「開城」に行かなきゃ見られない「高麗時代の宮殿」が、ドラマのセットとして韓国の聞慶に存在していたのですから、取り壊す時には〝惜しむ声〟があったというのも理解できる話です。
  そう考えると、自分だって以前には存在していた「高麗の宮殿セット」を見てみたかったなって思えますから。
こちら韓国側も、〝高麗の建築物テーマパーク〟とかなんとかで残せばよかったのに…などと、無関係な自分なんかは思ったりもするんですけどね[わーい(嬉しい顔)]

  なんにしても、画像で見る以前のセットは、これまでにない独特な姿をしていると思っていたら、「高麗時代」にあった実際の様式だったってことでした。
こんなことを知ると、明後日からのドラマ「太祖王建」に登場してくる「聞慶KBS撮影所」のセットが、実際にあった「高麗」の建物に近い姿をしていたのだと、少しばかり画面への喰らい付き方が変わってきそうな自分です、ましてやもう見ることのできないものなのですから。

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