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【韓ドラ雑記】 お・お・お・おもしろすぎだよ! ドラマ 『ジャイアント』

  今現在夢中になっている韓国の〝新古背景ドラマ〟がふたつあります。
ひとつが、以前にも少し書いた「ロードナンバーワン」、そしてもうひとつが「ジャイアント」

  〝新古背景ドラマ〟なんて言葉はありませんが、まるっきり現代でもなく、かと言って全く過去の「時代劇」と分類するにはふさわしくない、ちょっと前の時代のドラマを独自に区別してこう呼んでいます。

  上のふたつのドラマ自身も、まるっきり時代背景は異なっています。
「ロードナンバーワン」は朝鮮戦争真っ只中を描いているドラマ、片や「ジャイアント」は貧しい戦後からソウルオリンピックに向けて、高度経済成長を突き進む時代背景のドラマです。

  このふたつのドラマ、韓国の視聴率では明と暗、グングンと視聴率を伸ばしていった「ジャイアント」、10%そこそこから始まって数%だけの視聴率で終わってしまった「ロードナンバーワン」
だけど日本人である自分から見れば、ふたつともに興味深くとっても見応えのあるドラマです。

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  韓国の人にとっては悲しく思い起こしたくない時代を描いた「ロードナンバーワン」に対して、「ジャイアント」は父を殺され辛酸を嘗め尽くした兄弟の復讐をからめながら、高度成長を突き進む時代を逞しく生き抜き、その知恵と才能でのし上がっていく主人公ガンモの姿、やはり韓国の人々にとっては「ジャイアント」に描かれている時代背景や人物像にずっと魅力を感じたのだと思います。
  今や韓国の若者にとっては「朝鮮戦争」は過去の話で、南北の統一など無理には望まない、今のままでふたつの国として存在していく方が望ましいという考えの人達が圧倒的で、過去の悲惨な戦争を知っている世代にとっては、失った故国の地を思い起こさせるドラマからは目を背けたい、それよりも強く豊かになっていく時代を描いたドラマに魅力を感じる、ふたつのドラマの視聴率の違いに、そんな韓国の思いを感じたりもしています、あくまで個人的に…です。

  前置きが長くなりましたが、ドラマ「ジャイアント」、毎日の放送を見ていたわけではなく、ずっと撮り貯めしていて、この土日の二日で50話を観てしまいました、そして、現在の放送分に追いついてしまったんです、自分でも 信じられへん という状態に陥ってました[ちっ(怒った顔)]
  二日間テレビにかじりついて韓国ドラマを見るというのは、過去の「ホジュン~宮廷医官への道 」のDVDを譲ってもらった時以来のこと、自分にとっては長時間記録の二位になります(笑)[ふらふら]なんたって「ホジュン」の場合は三日間でしたから[あせあせ(飛び散る汗)]、「キム・タック」は二日で30話ですからね、まだまだ及びません(笑)

  本当はまず10話ぐらいを観てみて、本当に前評判どおりにおもしろいか試してみるつもりだったんですが、
    と・と・と・止まんねえよーーー!
ということに相成ってしまったのです、[たらーっ(汗)]

  最初は悲惨な少年時代でしたから、ちょっと可哀想すぎだろ、なんで子供の金を奪うねん! 兄弟が離れ離れだよ!って、まあまあ暗すぎて腹を立てながら見てました。
普通ならそこでやめて、中飛ばしするんですが、それができない理由(わけ)がありました。
なんたって、舞台にはあの「順天(スンチョン)撮影所」がふんだんに登場していたから…いつもながらの単純思考です、そうしたら、あの今は見られない「ファンタスティックスタジオ」まで出てくるやんけ! だったら見ていくしかないっしょってなわけでした(笑)

  そうしたら、4話・5話あたりから主人公のガンモが才能を見せだして、賢く正義感の強い主人公の姿へと変わってきた、それと同時に、今度は「陜川(ハプチョン)映像テーマパーク」がふんだんに登場するようになる。
もういけねえ、再生が止められなくなってしまいました[あせあせ(飛び散る汗)]

  このドラマは、自分が大の苦手とする権力という大きな壁、いわゆる〝裏組織〟〝政財界の汚さ〟なんてのが出てきて、本来ならあまり好きにはなれないドラマのはずなのですが、それよりも主人公ガンモの生き様、そしてそれを取り巻くドラマチックな人間像の魅力に釘付けになってしまいました。

  自分の命を狙った奴が忠実な部下になったりというガンモの人間性に感動し、妹と再会したらそこでウルウル、今度は兄と再会したらウルウル、難関を乗り越えたら爽快感、一旦は敵(かたき)の娘としての別れがあり敵対したかと思えば、今度は良きパートナーへと変わってくるし、その娘の父親も、子供の頃の恩人が敵となり、またまた今度は同士へと変わりって、どんだけ目まぐるしい展開やねんって、本当に飽きがくるどころか目が離せない。
「エッ、こんな回でもうそれが分かるの?」「もう理解しあえるようになるの?」って、普通のドラマなら最終回近くで展開されそうなことが早々に展開されながらも、ちゃんと今度は新たな展開を見せていく、だけどその目まぐるしい展開が分かりにくいわけでもなく、いいテンポで進んでいくわけですよ、もうこうなったら虜ですよね、ドラマ制作者の思う壺にはまってしまっておりました。

  涙なしでは見られない感動シーンもあれば、「やったね!」という爽快シーンがあり、ハラハラドキドキのアクションシーンも飛び出し、次から次へと、よくもまあこんな悪巧みが浮かぶものだという、敵方に腹を立てながらも感心し、またその上をいくガンモたちの聡明さや仲間意識に「よしッ!やったー!」と思わず拍手してしまったり(笑)

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  ところで、主人公の父親を殺し、次から次へと策略をめぐらせてくる敵(かたき)役の「チョン・ボソク」って凄いですね。
そういえば過去の「大祚榮(テジョヨン)」でのイ・ヘゴ役でもあの爬虫類のような表情が生きてましたっけ、そして古くは「商人」でもそうでした。
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  でも、最近になって自分がこの人を見たのは「明日に向かってハイキック」なんですよ。
ちょっとお間抜けなおしゃべりで軽率な父親役で、よく妻からキックを受けていた情けない夫のイメージが抜けきらずにいたところへ、今回の「ジャイアント」での冷徹な役です、韓国の俳優って味方のいい役をやっていたかと思えば、次には悪い敵の役で見かけたり、本当によくよく変身しますが、この人の変わり方って凄すぎでしょ!って感心しておりますんです。
オナラが得意のイ・スンジェお爺ちゃん以上の大変身だよね(笑)
ふたつのドラマを見た方はよく理解してもらえますよね?
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  それと、最近に登場している、妹ミジュの息子の子役が、伊藤淳史の〝チビノリダー〟に見えてしまってしょうがないと思うのは自分だけですか?
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  なんにしても、普通ならこういうドラマはいくら視聴率が良かろうがあまり見る人間ではないのですが、今回は自分が訪れていた〝撮影所〟が縁で見ることになりました。
でも、そのおかげでこんなおもしろいドラマに出会えました、〝撮影所よ、ありがとう!〟ってな気持ちです。

  今日の放送が53話でしたから、残すところ7話です、自分としたら妹がとっても気にかかりますが、皆さんはどんな終わり方を期待してますか? なんにしても楽しみですよねえー。

  ところで、4月2日(月)~4日(水)の放送は、編成の都合上13:00~13:55で放送致します。ということですから、残りを見損なわないように、録画している方は気をつけてくださいね。
んにしても、こんなでかいスケールのいいドラマが、BSの昼間っていうのは勿体無いですよねえ、〝韓国ドラマ〟だから仕方がないとは言え、つまらんバラエティしか放送できない日本のテレビ界にはうんざりしてますから、録画という有り難いものが普及していることがとっても救いです、おかげで、つまらない夜も大助かりしている自分です[わーい(嬉しい顔)]


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