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嘘かほんとか 「薯童謠(ソドンヨ)」 伝説、そして「善徳女王」とのつながり?

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先日、「百済浪漫号」で訪れた地として再び「扶余(プヨ)」を話題にしました。

  プヨと聞くと、やはり自分のように、あの「チュモン」や「風の国」、クムワやテソが治めていた国を想像しがちですが、こちら百済のプヨは別のドラマ「薯童謠(ソドンヨ)」ゆかりの地です。

  「薯童謠(ソドンヨ)」では、百済の国王の主権争いを中心にドラマが展開していましたが、そんな殺伐とした世界だけではなく、ひとつのロマンスが描かれていました。
このドラマも「チャングム」関係で、出演者も似たような顔ぶれが出演してましたよね。

  主人公の「薯童(ソドン)」とは、百済30代目の王である「武王」が子供の頃に呼ばれていた名前、とは言っても通称と言うべきかあだ名と言うべきか、本名は璋(チャン)ですね。
このドラマも実際の伝説が元になっているんですが、あくまでも伝説中の伝説です。
  ところで、自分も驚いたのですが、この名前の「薯童」って、「芋を売る子供」という意味だって知ってました?

  さて、その「薯童(ソドン)」が、愛する敵国の新羅の姫である「善花(ソンファ)姫」を得るために、自作の歌を子供達を通じて広めた、これが「薯童謠(ソドンヨ)」として伝えられるわけですが、韓国版のロミオとジュリエットとも言うべき、敵国どうしの国境を越えた愛、しかし、語り継がれるこの「薯童謠(ソドンヨ)」って、かなり生々しい歌で、ロマンチックには程遠いような…。
        善花公主様は こっそり嫁入りされて 薯童と夜に 密会している
単純に解釈すると、善花姫様は夜ごと薯童と密会を重ねて一線をこえちゃってるんだよー っていう歌ですよね(笑)
  これじゃあ、「善花(ソンファ)姫」の父親である新羅の真平王も心穏やかではいられないでしょう。
こんな歌が「薯童謠(ソドンヨ)」として、ラブロマンスの元になっていること自体、自分としてはとっても不思議なんですが…?

  で、ここで気付かれた人は凄いです、その善花(ソンファ)姫の父親である「真平王」、今をときめく「善徳(ソンドク)女王」の父親、ってえことは、そうそう、善花姫とは善徳女王の妹なんです、三人娘の末っ子。
        ということは、薯童こと百済の30代目の王「武王」は、善徳女王の義理の弟になっちゃうよ。
  
  でも、放送中の「善徳女王」に妹の存在ってありました?
  結局のところは、伝説の中のお話、日本で言えば神話のようなもの、特に女性の存在って、よっぽどでないと書物の中に残されないですから、どうにでもなっちゃうと言えばそうかもしれないですね。


  ドラマの話しはこれぐらいにして、旅行のブログですから、それにまつわる観光地のことにも触れておきましょう。
  「薯童謠(ソドンヨ)」伝説の舞台が扶余(プヨ)には残されています。

  そのひとつが、「宮南池(クンナムジ)」
ここは韓国の最古の人工池で、その見事な庭園はその後造られた池や庭園のモデルになったと言われるくらいに、由緒ある美しいところだそうです。ただ残念なのは、復元されたものだということです。
しかし、 あの慶州の雁鴨池(アナプチ) もここをモデルにしたと言われています。
  
  この池は武王が新羅を懐かしく偲ぶ善花姫を慰めるために造ったとも言われ、「愛の池」というデートスポットになってるそうです。
池には橋がかかり、「抱龍亭」という建物があり、あの武王の善花姫への愛の証しとか???
  ただ、夢を壊すようですが、「薯童謠(ソドンヨ)」伝説自体がごちゃ混ぜのごった煮で伝えられる伝説らしく、真実性については??????が際限無く続くお話しのようです。

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  なんにしろ、韓国最古の人工池で、「日本書紀」にも記される、その後の日本の庭園技術にも影響を与えたというこの「宮南池(クンナムジ)、写真で見る限り本当にきれいです。
  7月頃には蓮の花が咲き乱れ、「蓮華祭」が有名で、その少し前には菖蒲の花が見事に咲き誇るそうです。
  それに、まだあればの話ですが、「薯童謠(ソドンヨ)オープンセット」もここ扶余にあったはずです。
興味があったらぜひ訪れてみてください。 

  ドラマの中の世界としてだけご紹介させていただきました。<(_ _)>

  
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