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「鉄の王 キム・スロ」の妃は本当にインド人? 「ホ・ジュン」との関係は?

  ドラマ「鉄の王キム・スロ」の中では、阿孝(アヒョ)が死んでから、それまでは陰で支えていた存在の許黄玉(ホ・ファンオク)との仲が急接近。
愛したアヒョの思いも覚めやらない時期に?と、とっても不自然な展開を見せていて、史実ではソク・タレの妻になっているアヒョとの恋を描く必然性があったんだろうか?、素人の視聴者である自分なんかは思っているわけです。

  なんだかんだここにきてあるらしいですが、結局のところ、スロの王としての即位と同時に、この許黄玉(ホ・ファンオク)も妃として最終回には即位するらしいのですが、このファンオクなる女性は以前にも少し触れましたが、伝説ではインド人ということになっていますし、ドラマでもインドの豪商の娘という設定になっています。
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  初めに、伝説の方に少し触れておくことにします。
  キム・スロが卵から生まれて「金官伽耶国」を建国したしばらく後、家臣たちが「そろそろお妃を迎えて国を安泰にさせてください」とかなんとか進言しだします。
スロは慌てもせずに答えます 「全ては神の思し召し、天命を待て」と。

  そんな頃に都合よく(?) 西南の海上から、赤い旗をなびかせた船が現れ、その船にはまだ16歳という美しい娘が乗っていたんですね、そのお人こそがファンオクさんです。

  そして宮殿に迎えられたファンオクはこう言います。
「私は阿踰陀(アユタ)国の王女で、許黄玉(ホ・ファンオク)と申します。このたび、天神のお告げを受けた父王の命に従い、伽耶国王の王妃になるために、こうして訪ねてまいりました」

  それを聞いたスロは「これぞ天命」ということになり、またファンオク自身にも心惹かれまして、即座にゴールインと相成るわけでございます(笑)

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  でも自分としてはとってもこの伝説の不思議な点があります、
    インド人なのに「許黄玉(ホ・ファンオク)」とはこれいかに?
中国人くらいなら解るわけですが、インド人でこの名前はないんちゃうの??

  韓国では出身地を本貫として姓に付けて区別してますし、インドでも故地名と言われる出身地を家族名として使うことがあるそうで、そういう点では似たところはあるにはあるんですが…。


  ところで、その後のスロとファンオクですが、仲睦まじいご夫婦になられたようで、なんと10人もの子宝に恵まれるそうです、ファンオクさんはしょっちゅうお腹が膨らんでたってことで(笑)
そして、ほとんどの王子たちはスロの方の金という姓を継ぎます。
以前の記事にもしましたが、このスロは金の卵から生まれたので、姓に“金”を使いました、これが「金海金氏」ということで、これを継承するのですが、どういうわけか、末の二人の王子だけには妃である「許黄玉(ホ・ファンオク)」の〝許〟を継がせるのです。

  ところが、「善徳女王」のドラマでもご存知のように(今日の夕方から「善徳女王」の再放送が早くも始まりますね)、新羅によってスロが建国した「金官伽耶」は滅ぼされてしまいます。
古文献「典古大方」には、伽耶が滅びると、「許氏」の子孫は居場所を失って各地へ散らばり、新しい居住地を本貫として「許氏」を名乗るようになったと記されています。
元の土地に残った子孫は金海を本貫とし、他所へ移った人々は河陽、泰安、漢山、陽川をそれぞれ本貫としたということになっています。

  そんなわけで誕生したとされ、あちこちに出現した「許氏」、それをもっともらしく系統化するために、いつの間にやらスロの妃の「許黄玉(ホ・ファンオク)」さんを神格化して、神から使わされたインド人ってことになったんではなかろうか?ってことで、これでインド人らしからぬ名前もなんとなく納得できるってもんです。
ドラマでも、とうていインド人には見えないってのも、真実から見たらとっても真実に忠実だってことも言えるっていうことです(笑)
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  ところで、今現在でもこの「許氏」の子孫は、『ご先祖さんはインド人』って信じてる人も多いようですよ。
そして、「金海金氏」と「許氏」は婚姻もしないんだとかって言います。
同じ系統、同じ血の流れだからっていうことらしいのですが、伝説はあくまで伝説ですからねぇ…、もし愛し合ったらどうするんでしょう?今もその仲は引き裂かれてしまうんでしょうか? 

  最後の最後に、陽川(ヤンチョン)を本貫とする「許氏」の中に、あのイ・ビョンフン監督の出世作のドラマで有名な、そして、「東医宝鑑」を編纂した医師の許浚(ホ・ジュン)もいるわけでして、この伝説を信じるのならば、「金首露(キムスロ)王」やそのお妃さん、許黄玉(ホ・ファンオク)の子孫の一人ということになるわけです。
  その他にも、やはりドラマになっている「ホ・ギュン」なんていう方もみえますし、韓国の「許(ホ)」さんは、みんなみんなキム・スロとファンオクの子孫っていうことになっちゃうんですよ[あせあせ(飛び散る汗)]

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