SSブログ

「金 春秋(キム・チュンチュ)」こと 『武烈王陵』へ、「新慶州駅」から60番バスで

  ここでちょっと事情により…って、資料整理や準備の関係で時間を少し戻させてもらいます。

  ソウル駅7:10発のKTXで「新慶州駅」には9:26に到着したのですが、自分の今回の行程予定としては、ここから「武烈(ムヨル)王陵」、いわゆるドラマ『善徳女王』の中では金 春秋(キム・チュンチュ)君のお墓に寄るということでした。

  なぜ慶州の最初の訪問地にここを選んだか?といえば、当然ながらドラマの中の一人であるということ、善徳女王陵とともにこれまで行きそびれていた場所ということもあるのですが、何よりも「新慶州」の駅から近い場所にある史跡だという単純な動機です。

  ここへ行くには「新慶州駅」前のバス乗り場から60番、61番のバスに乗ります。
「新慶州」からのバスは路線図や時刻表が他に比べると充実していますから、ハングルが読めなくても自分が用意した資料と照らし合わせればなんとかなります。
時刻表を見ると2分前に61番バスが行ったばかりで、次は60番バスがあります。
路線図でここから何番目のバス停というのは理解できますが、念のために運転手さんに行き先を知らせておいた方が…と思い、もう一度駅舎に入って観光案内所を訊ねました。

  「新慶州駅」の観光案内所は日本語があまりできません、かたこと以下でした。
でもなんとか英単語を繋ぎ合わせて伝えることはでき、ハングルで「武烈王陵」と書いてもらって再びバス乗り場へ。

  次の60番バスは9:55分
ここで雨が降り出して風まで出てきやがった、広場みたいな駅前ですからやたら寒かったです。
再び駅の中へ入って熱いコーヒーを買ったりして過ごしてました。

  何台かのバスが到着する中60番のバスが見えてきましたが、待っている場所よりも遥か手前で停まっちゃいました、見てるとそこでドアが開いたので駆け込みます。
料金は1,200w、バス用にポケットには1,000w札と500w硬貨、そして100w硬貨数枚が用意してあります。
これだけ用意しておけば市内バスは万全ですから[わーい(嬉しい顔)]

  料金をボックスに入れて、観光案内所で書いてもらったハングルを見せると、女性のやさしそうな運転手さんは頷いて、一番前の座席に座るよう指示してくれます。
運転手さんがやさしそうだとホッとしますよね、しかもいかにも笑顔のやさしい女性運転手さんですから尚更です。

  さあて、走り出したバスの車窓からの景色ったら、まあまあ、こりゃ慶州のどはずれだわってことがよく分かります、周囲にはなーーーんにもありません。
それでもよく整備された山間の道路を走ることほぼ10分、運転手さんが声をかけてくれます。
左に見えるあれがそうだと手で示して教えてくれ、バス停に停まると、乗るために待っている人がいるにもかかわらず、手であっちへ回ってこう入るんだよってのを教えてくれました。
本当に嬉しい心遣いです、心を込めて「カムサミダー」と言いながらバスを降りました。

  「武烈(ムヨル)王陵」の入り口はバス停から進行方向に少し歩きます。
途中で乗ってきたバスが通り過ぎることになりますから、その時に少し立ち止まって運転手さんに「ありがとう」の会釈をすると、ニコッと笑って手を振って通り過ぎて行きました。
普段の生活の中ではなかなか出会えない、本当にこれが旅の醍醐味です。

  
  いよいよ今回の慶州初の見学地「武烈(ムヨル)王陵」です。
門をくぐりますが、料金所がないってことはここって無料開放だったっけ?
キム・ユシンさんだけが特別なんだねってことで、深くは考えずに入って行きます。
     DSCN0265.JPG

  最初にあるのが「国宝25号」ですね、楼閣の中に亀に背負われた石碑があります。
「太宗武烈王陵碑(テジョンムヨルワンヌンビ)」、この下で頑張っている〝亀さん〟は「亀趺(きふ)」というそうです。
この碑が発見されたことで、この墓が武烈王の墓だってのが確認されたということで、よくぞ残っててくれましたという感じです。
DSCN0266.JPG
DSCN0267.JPGDSCN0268.JPG
DSCN0269.JPG

  さらに入っていくと、いよいよキム・ユシンと共に三韓統一の立役者となった「武烈王」のお墓です。
若き日の名が金 春秋(キム・チュンチュ)ということで、ドラマファンにとってはこちらの名前の方が印象深く親しみがあるという王様です。
立派だけど、キム・ユシンの墓に比べると素朴な感じがします、ドラマの印象からではちょっと想像できませんが、キム・ユシンよりもチュンチュ君の方が早く亡くなっているんですよね。
ちなみに、キム・ユシンは673年に、キム・チュンチュこと武烈王は661年に亡くなっています。
DSCN0270.JPG
DSCN0271.JPG
DSCN0272.JPGDSCN0273.JPG

  では、さらに奥へと入っていくと、大きな古墳が別にあります。
最初はひとつに見えますが、奥へ奥へと入っていくと、二つ?、いやいや三つだよ
DSCN0279.JPG
DSCN0274.JPGDSCN0275.JPG

やっぱり三つなんだ、
DSCN0276.JPGDSCN0277.JPG

いや、ちゃうよ! 四つだよー!
    DSCN0278.JPG

  そんな子供の頃に見たゴミ焼却場の通称〝おばけ煙突〟みたいな古墳群でした。
  この古墳群は誰のお墓だか判ってないそうなんですが、こんな立派なのに惜しいですよね、でも、「武烈王」の墓だけでも確認できてよかったです。
そんなわけで、武烈王の墓の奥に並んでいることから、武烈王の身内の墓だろうと推定されてますが、王の墓よりも上に位置していることから武烈王の先祖の墓かも?という説もあるそうです。
ってことは、母方は天明(チョンミョン)ですからおじいちゃんは真平王って判ってるし、ドラマでいうと戦で命を落とした父親方なんですかね???
DSCN0280.JPG

共通テーマ:旅行

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。