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韓国一人旅の間だけは〝ギャル曽根〟になりたい俺

  韓国の一人旅の間でもどうしてもやらなきゃいけないのが、寝ること、そして食うこと。

  食べることには執着しない自分ですから、適当な店がなきゃコンビニで買って済ませてしまうという、韓国料理目当てのえりなーさんあたりにはまったく信じられない人種なんですが、韓国の食ってちょっとおかしくないか?と思うことがある。

  今回の旅行中も、なにかしらラーメンが食べたくてしょうがなくなり、適当な店を探していると写真付きの店を発見!
しかもラーメンだけじゃ腹持ちしないからと思う自分にはぴったりの、セットになっている。
ラーメンと海苔巻きと、そして何やら「酢豚風のもの」の3点セットで7,000w、こりゃ安くていいやってことで入って注文した。
もちろん、わざわざ店の奥にある写真の所まで行っての指差し(笑)

  これではないが、ほぼこんな感じ
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  まず海苔巻きが出てきた、まるっと1本だよっと思ったら、次が辛いラーメンが丼でやってくる、そして最後が酢豚のようなチョイ長の皿に盛られた料理、そんでもってキムチ3種類とテーブルが一杯になってしまう。
「おいしそう」とは思いながらも、普段から食の細い自分だから、「これを一人で食べるのか」と思うと不安にもなってくる。
  ラーメンをすすりながら他のもの、特に海苔巻きをおかずみたいにして食べるという、やたら妙な食べ方だ。
酢豚のようなやつ、肉かと思ったら違った、妙な感触、こんにゃくのようでもあり練り物のようでもありって、後で知ったが韓国特有のドングリだった。
  とにかく残すのは勿体無いし申し訳ないしで、小食の自分が頑張ってはみたがギブアップだ。
たいらげたのはラーメンと付け足しのキムチだけ、海苔巻きはあと1切れが無理、わけの分からん料理は半分も残してしまった。

  自分が食べている間、隣のカップルが自分の方をやたら見ている。
どうやらこれだけのものを一人で食べているのが不思議そうな感じ、後で店に入ってきたサラリーマンを見ていると、海苔巻きやラーメンを分け合って食べている。
  「なるほど」とは思うが、「他人様と同じ丼のラーメンをすするなんておいらにゃできねえ」

  セットの料理っていうと、一人前の定食のつもりでいたが、どうやら韓国では違うらしい。
韓国ではごく普通の〝分かち合い〟の食べ方のためのものらしい、でもどのみち一人しかいないんだから、ラーメンだけじゃ足りない、海苔巻きだけじゃつまらん、笑われ驚かれようがこうするしかなかんべよ。

  まだこんなのはましな方。

  今回の旅行では全州にも行っている、全州といえば「ビビンバ」ですよってことで、自分にしては珍しくご当地料理を最初から決めていた。
それで忘れ物の件で観光案内所に行った時に、「一人でも大丈夫なビビンバの店ってありますか?」と訊ねて紹介してもらった。

  その教えてもらった店を訪ねたのはもう14時近くになっていたが、普通に営業していたので入ってみた。
単に「ビビンバ」でもいろんな種類があるんですねえ、よく分からんということで、確か「ユッケビビンバ」13,000w也を注文してみた。
「ビビンバ」1杯にしては値段が高い気はしたが、どの種類も全部同じ値段だから仕方がない。

  自分はね、「ビビンバ」だけが食べたいだけなのに、「何 コレッ!」
どんどこどんどこ料理が運ばれてくる、しかもそのひとつひとつの量の多さったら半端ない、「チヂミ」がまるっと1枚、茶碗蒸し風もでっかい、スープもでっかい、次々に出てくる料理でテーブルが埋まってしまう。
全部で8品+キムチなんかの付けたしで10以上の皿がテーブルに並んだ。
しかもメインの「ビビンバ」自体がどでかいときてる、並んだ料理を見てるだけで「もう満腹」

  ほぼこんな感じで並んだテーブル
      kazoku04.jpg

  店員のお姉さんがやたら親切で食べ方を教えてくれ、「ビビンバ」のかき混ぜ方の下手な自分に代わって、笑顔でつきっきりでお手伝いしてくれるし、「こりゃ、なんとか食べるしかなかんべな[ふらふら]

  とにかく頑張って食べてみた、途中から腹がでっぷりと膨らんできてるのが、自分でも分かるくらいになってしまう。
  「おいら一人だよ、しかも食べたいのはビ・ビ・ン・バ……もう勘弁してよ!」

  どう頑張ってみても食べきれるはずがなかった、全部が3分の1から半分ほど残ってしまう。
店員のお姉さんがまた様子を見にきてくれるので、「もう満腹で無理」と腹をさすって見せると笑顔だ。
元々一人では無理だって分かってるんだよね、韓国っておかしいよ、「一人分の小皿料理を用意せえよ!!!」
一人旅にはやさしくない韓国料理がやたら多いぞ!って思う。


  おかげで腹をこわしてしまった、しばらく歩いて観光を続けていたら急に便意を催すが、観光地図を見ても、近辺を探し歩いても公衆トイレがない。
どこかの施設に入るしかないと「革命記念館」に入ってみるが、1階のトイレの男子用には鍵がかかってる。
2階の展示室へ行ってみるとトイレがない、受付の方が笑顔でゆっくり見て行ってくださいって感じで案内してくれたが、こちとらもう切羽詰ってきている。
展示もハングルばかりで理解できない資料ばっかりで、すぐに出るのは気まずかったが、こちとらそれどころじゃあない。
早々に退散させてもらって出てくるが、とにかく困った、「散策のできる観光地なら公衆トイレぐらい用意しとけよ、全州!」とおかしな方向に八つ当たり気分になってくる。

  仕方がないのでトイレのあった「慶基殿」まで大急ぎで向かい、間一髪でセーフ。
  便器にしゃがみながら思った、
   「韓国旅行中だけは、あの〝ギャル曽根〟の強靭な胃袋が欲しい」




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北朝鮮側から見た「板門店」の自分がいた場所

  昨年の10月に、池上彰さんの番組をご覧になった方もあるかと思います。
中国経由で北朝鮮へ入っていろいろ周るという企画があったのですが、そのひとつの場面に「北朝鮮側から入る板門店」の映像が流れていました。
  その時はまだ、「今度の旅行で自分も板門店へ行きたいな」ぐらいの感覚で見ていたのですが、行ってきた今になって見直してみると、「へー!韓国側はこうなってたんだ(?)、じゃあ自分は多分この映像のあの辺りにいたんだ」などと、なんだか急に実感がわいてきた。

  そりゃあ確かに「板門店」へは行ってきたわけなんだけど、自分たちがいる韓国側の「自由の家」なんて見られるわけもなく、その「自由の家」自体も全体像なんて入る時に少し目にするぐらいしかないんですから。
「板門店」のブルーの家や北朝鮮の「「板門閣」は目にはできても、自分たちがどんな建物のどんな位置にいたかなんて、まったく分かりようもないことなんです。
  こういうことひとつを考えてみても、自分たちが普通でない特殊な場所にいたっていう証しのようなものです。
普通の観光地なら自由に歩き回って、当然自分たちがいる方の建物だって画像に残すんでしょうが、「自由の家」の全体像を画像に残せるなんて位置は、きっと北への〝亡命者〟っていうことになってしまう場所なんですから[ふらふら]

  このブロックを超えたら「日本から亡命者が出た」なんて大騒ぎになるんでしょう、きっと…、

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   「だって…自由の家の写真が欲しかったんだもん」
なーんてことでは済まないどころか、その前に命の保障がござんせんっていうわけで、自分がどういう場所にいたのかってのが、やっとこの番組の映像から理解もできるというものです。

  まず北朝鮮側の「板門閣」ってこんな横長の建物なんですねえ、けっこう奥行きのないちゃち(?)な建物なんだ。

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  そして、北朝鮮側から韓国の「自由の家」はこう見えてるってことで、自分たちがいた建物の頭上にはこんなに監視カメラが並んでたんですねえ、これもまったく知りようもないことです。
こうして監視カメラだけを見ても、韓国と北朝鮮ではかなりの違いが見えておもしろいです。
これだったら韓国側は、北朝鮮のように窓のカーテンの脇から、こっそり目立たないように覗く必要なんてありゃしない、全部を映像に残せてしまいます。
北朝鮮の監視カメラって、そこらのマンションや駐車場と変わりがないような(?)

韓国側
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北朝鮮側 
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  自分はここで「板門店」をバックに写真を撮ってもらいました。
この位置関係から見ると、どうやら自分は「自由の家」のこの辺にいたようです、そして、望遠鏡で見ていた北朝鮮の兵士さんもこんな風景を目にしていたんですね。

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  この池上彰さんの特番を、消さずに残しておいてよかったようって思ってます。
   「自分たちはあの辺にいて、こちらを見てたんだ」って、こんな映像ぐらいからしか確認できないような、特殊で不思議な場所「板門店」に実際にいたっていう、現実のひとつでもあるわけなんですから。

  ちなみに、胸に付けていた画像なのできちんとは見えませんが、これが「国連のお客さんだよ」っていう証しのバッヂです。
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