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「聞慶セジェ」の『鳥嶺院址』の小屋って、史跡じゃなくて「太祖王建のセット」とちゃうけ?

  このブログじゃあお馴染みの「聞慶セジェ道立公園」
今じゃ「聞慶KBS撮影所」の方が、日本人の我々にはよく知られる存在になってきてはいますが、風光明媚でいつ訪れてもいいところです。

  なかなか訪れたという方は少ないかもしれませんが、あの道立公園の散策路に「鳥嶺院」という史跡があります。
昔の宿泊施設のような役目をしていた場所で、かなり前にもこのブログでの訪問記で触れてますし、ドラマ「済衆院(チェジュンウォン)で種痘の実験場所になり、ドヤンが占い師の集団と大立ち回りをした場所としても紹介しています。
        P1110604.jpg

  この「鳥嶺院址」、観光公社の解説には『現在は当時の石垣だけが残っている』とだけ書かれています。
聞慶市の観光サイトにいたっては、『その場所とされる敷地だけが残されている』などと書かれています。
  ところが実際に訪れてみると、今にも壊れそうな掘っ立て小屋が存在している。
そして、自分にしろ他の方の画像を見ても、その小屋を必ずと言っていいほど被写体にした画像が、この「鳥嶺院址」として紹介されている。
しかも、肝心の石垣よりもこの建物の方に興味を示す人の方が圧倒的に多い。

2010.5  撮影地 (427).jpgDSCN0104.jpg
DSCN0102.jpg

  自分は前々から不思議でなりませんでした。
もし当時の建物を復元したものが、古くはなりながらも残されているのなら、その説明に、『当時の資料を元に復元した、建物の一部だけを見ることができる』とか、そんな記述があってもいいはずじゃないか…と。
しかもです、当初はこの「院」とされるものは、出張官吏のために築かれたもので、早い話がお役人の旅の難儀を少なくするために置かれたものです、それがあんなあばら家なんておかしくないかい???

  さて、いつもながらに物好きな自分ですから、この「鳥嶺院址」の画像をずっと見てみました(笑)
そうすると、2006年や2007年の画像には、今の小屋だけでなくもっと多くの建物の存在を示す画像が見られる。
その代表的な画像がこれです。
1974 鳥嶺院 (1).jpg1974 鳥嶺院 (2).jpg
1974 鳥嶺院 (3).jpg1974 鳥嶺院 (4).jpg  

  上の画像を見ていただいたところで、話をドラマ「太祖王建(テジョワンゴン)」へと移したいと思います。
この史跡である「鳥嶺院址」が、ドラマの舞台となって初めの頃に登場していました。
後高句麗を建国したクンイェが、初めて自分の家臣や民をクーデーターによって得たという、クンイェの記念すべき第一歩の地となっていましたが、元々はキフォンという盗賊まがいの豪族の居城ということでした。

  そのドラマ「太祖王建」に出てくる史跡であるはずの「鳥嶺院址」が、まるで撮影所のセットのようになってます。
〝石垣だけが残る〟という史跡ではない姿です、ドラマのためとはいえども、過去の史跡である敷地を、まるで撮影所のようにして使わせてしまう韓国って、やっぱり日本人の感覚とはちょいと違うようです。
なんにしても、数年前までここで見られた建物の風景は、まるっきり「太祖王建」のセットの姿をしています。

鳥嶺院10.jpg鳥嶺院11.jpg
鳥嶺院3.jpg無題2.jpg
     鳥嶺院9.jpg

  そして、すぐ上や下に貼ったシーン画像の後ろに映っている小屋、これって今もある小屋ですよねえ?今は壊れそうにはなってますが(笑)
過去にはこのドラマのセットの如くあった建物が、現在は全て消えてしまっていて、唯一残されているという感じに見えます。
無題.jpgDSCN0102a.jpg

  韓国の方のここ「鳥嶺院址」の画像に、あの壊れそうな建物を写して、「復元された建物がひとつだけ残されている」などと紹介している方もみえますけどね、自分は絶対に信じちゃいません!
こうしてまるで史跡の一部のような大きな顔をして存在してたら、確かに韓国の人でさえ「鳥嶺院址」のなんらかの建物に見えても仕方がないことですけど、建物の説明のボードひとつ無いんだから…。
だから自分は、「鳥嶺院址」の敷地内の小屋は、『絶対にドラマ太祖王建で使ったものの残骸だ』と信じているのです。
だから自由に中にも入れるし、「済衆院」なんかでも自由に中を使って撮影ができるんだと、そう思うんですよねえー!
しかも画像ごとの姿にムラがある、あれって最近の「済衆院」の撮影のように、何かの撮影ごとで修復されているって踏んでるんだよね、さてさて真相はいかに? あなたはどう思いますか?

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