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ドラマ「階伯(ケベク)」 1話から登場していたケベク将軍の遺蹟

  前のページで、ドラマ「階伯(ケベク)」の第1話、武王とケベクの父親が武術の対決をしていた場所を、同じく「百済文化団地」のような書き方をしてしまいましたが、この場所は別のところにあります。

  ケベク将軍のお墓が論山市(ノンサンし)にあるのですが、その一帯は広く綺麗に整備された一大公園のようになっていて、広い敷地の中に、ケベク将軍の墓やら銅像やらが存在しているようです。
そしてその中に、ドラマで登場していた場所も存在しています。
第1話目から早々に、ケベク将軍ゆかりの地が登場していたというわけなんですね。

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  あのシーンの後ろに見えていた建物を楼閣だと思ったのですが、どうやら違っていたようで、あれは楼閣ではなくて、〝祠(ほこら)〟いわゆる魂を祀る建物だったのです。
では誰の魂を祀っているかと言えば、当然のことながらケベク将軍を含む、百済軍五千の兵士たちを祀っているというもの。

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  百済の軍勢はたったの五千、それに対する唐と新羅の連合軍の数は五万、しかしそんな圧倒的に不利な状況にもかかわらず、勇敢に戦い散っていった百済軍の魂を讃え築かれたのがこの建物「忠壯祠(チュンジャンサ)」なのです。
勇敢な百済軍兵士らを讃えるとともに、後世に正しい国家観と護国精神を継承するという目的もあるそうなのです。
この「忠壯祠(チュンジャンサ)」の中には、ケベク将軍の位牌や遺影も祀られているそうです。

  そんなケベク将軍にまつわる多くのものが残され、祀られている場所なのに、地元の韓国でさえ影に隠れたような存在なのですから、日本の観光サイトなんかで大々的に紹介されていようはずがありません。
  百済ってどうも人気が無いというか、韓国の三国時代の国の中でも地味な存在ですよねえ[もうやだ~(悲しい顔)]
大帝国を築いた高句麗、三韓を統一して千年という歴史を築いた新羅、やっぱりその中では早々に滅びてしまった百済はどうしても地味な存在にならざるを得ないという、まるで日本の三大都市圏の名古屋みたいな(?)存在のようです(笑)

  さて、このドラマの撮影地となった「忠壯祠(チュンジャンサ)」や、ケベク将軍の墓などがあるこの一帯は『階伯将軍遺跡地 (忠清南道 論山市 夫赤面 )』ということになっていますが、ここには「百済 軍事博物館」という資料館が併設されていますので、多くはその名前で紹介されていることが多いようですよ。
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     http://kudara.org/sub/sub05/sub_01_view.jsp
     (「百済の文化」→「百済の文化探訪」→「百済観光」
      →「百済軍事博物館」で上画像の紹介ページがあります)
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  ところが、前述しているように、詳しいアクセスなどを示すものがなかなか見つかりません。
興味があって行ってみたいと思われる方は、事前に観光案内電話などでの情報収集や、ハングルを印刷して、「論山の市内バスターミナル」で見せるか、タクシーの運転手さんに見せて聞くのが無難なような気もします。

  このホテルのアクセスが参考になるかもしれません。
    http://www.benikea.com/jp/guestboard/hotel_visit_view.asp?hotelCode=1056
  「百済軍事博物館」ハングル 백제군사박물관
  「階伯将軍遺蹟地」ハングル 계백장군유적지

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