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「板門店ツアー」 見栄っ張りの風景 『北朝鮮の〝宣伝村〟』

  引き続き、観光客用の展望台にいます。

  ここからは当然ながらあの「北朝鮮」という国側の一部を臨むことができます。
見渡せば 山 山 山 陸続きの遥か向こうに山が広がっているのが見えます、でもあれがちょっとやそっとでは行かれそうもない国の一部分なんだと思うと、昨年のDMZツアーでの「都羅展望台」の時と同様に、〝スペシャルビュー〟という展望に変化してしまうから不思議です。
  みんな同じ気持ちなんですね、ガイドさんの「あれが…」という説明を耳では捉えながらも、手は夢中でカメラのシャッター押しまくりです(笑)
でもちゃんとガイドさんの話を聞いて、その方向にカメラを向けないとだめですよ、だって「北朝鮮だよ」って注釈入りでないと判らない山の風景だけになっちゃいますから。

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  そんな中、ガイドさんの説明なしでも目を惹く風景があります。
北朝鮮側の『宣伝村「キジョンドン村」』と言われている地域です。
途中のバスの中で説明がありますが、韓国との競争の末に行き着いたという160メートルの「国旗掲揚塔」
  元々はこの国旗掲揚塔の高さは取り決めしていたらしいのですが、まず北朝鮮がそれを破り高いのを建てた、韓国も負けまいと100メートルのものを建てりゃ、今度は「これでどうだ」と北朝鮮が160メートルのものを建てた。
もうきりがないってことで、現在は韓国が100メートル、北朝鮮が160メートルで終わってるってことです。
少し前まで北朝鮮のが世界一だったらしいですが、どこやらと(?)どこやら(?)に抜かれたらしいですね。

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  子供じゃあるまいし、「俺の方が高いだろ」、「クソーッ!これでどうだ」って、ひとつの国として主張し合う国同士がやってることとは思えません[ふらふら]

  そしてその国旗掲揚塔を中心にした下に築かれているのが「宣伝村」
これだって「こっちの方が裕福だぞー! みんなこっちゃおいでー」っていう目的だっていうんだから、笑えますよねえ。
一部の上辺だけを見せて、真実の姿はひたすら隠すって、らしいと言えばらしいかも。

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  ところでこの北朝鮮の「宣伝村」、住民の姿は見られないにもかかわらず、一定の時間に明かりがついて消えるという話とか、裕福に見えるアパート群はハリボテだとかっていう話が有名な伝説の(?)村なんですが、画像で見たところけっこうきちんと築かれているようにも見えるのですが…。
なんにしても、こんな見栄っ張りだけでこんなの造ってないで、他にやることあるだろうっていう、北朝鮮ならではの〝名物地域〟にはなってくれました[わーい(嬉しい顔)]
  だけど、アパートの屋根の色をなんで〝国連カラー〟にしたんだろう?
この色が目を惹いて爽やかに見えるから? この色って「平和」を表す色ということで、そろそろ平和な世界の一員になってくれればいいんだけどねえ。

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  話変わって、ここからは片隅にチラッとしか見えませんでしたが、韓国側の「宣伝村」
元々の地域住民からなる村らしいのですが、消灯が10時?付近には何も楽しみがないし、いっくら免税や徴兵免除でも、兵士に監視されてという、名ばかりの「自由の村」では自分は一日も住めそうもありません。

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「板門店ツアー」 見えない厚い壁、白い杭が打ち込まれただけの『軍事境界線』

  「板門店」での見学を終えると、再び国連のバスに乗り込みます。
書き忘れてましたが、このバスを運転するのももちろん軍人さんですから、乗り込む時の違和感はアリアリです、なんたって運転席には制服を着た軍人ですから、これだけでも「特別な場所に来てる」っていうのが実感できますよね。

  そして、バスが走り出すと、このてのツアーのお約束なんでしょう、
ガイドさんが、
  「この近辺も自由な写真撮影はできない場所ですが、こっそりカメラの電源を入れておきましょう」とかなんとかのたまいますから、一応カメラの準備はしておきます。

  先ほど自分達が写真を撮っていた場所を、グルッとバスに乗って回る感じだったようです。
で、バスがカーブにさしかかると、「あれが北朝鮮側の監視台です、急いで写真を撮ってください」
ったって、おいらの座席は左の反対ですからね、ボヤボヤしてたらもう通過ですよ、そしたらお次が「板門閣です、急いで撮ってください」
運転手は軍人さん、元々がゆっくりとはいえ、それ以上速度を落としてくれるなんてサービスはござんせん、カメラで狙いつけても動いちゃうよ、ってな具合です。
この時に左を見ますと、我々の次のグループの皆さんがこのバスを見学してました。

  「はい、カメラはしまってくださーい!」  なんとまあ忙しいこと。

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  帰ってから画像を見ましたら、こんなんでんがな、
考えてみれば、自分のカメラは安物でも、このツアーのためにズームだけは負けないよっていうカメラですから、さっきの見学の「板門閣」で充分、別にあえて車窓から無理してまでも撮ることはなかった画像でした。

  これが下の絵地図のピンクのラインでの出来事です。

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  そしてそのまま少しだけ行きますと、バスが停まります、が、「なんもないよね」
なんも無いってことは視界が開けているという場所なんですねえ、つまりここが観光客用に準備された「展望台」という場所のようです。

  ここからは韓国側の軍事境界線を示す白い杭が見えます。
  上の絵地図で見ますと、青マルの印を付けたあたりに存在していた杭です。

  一定間隔に立てられたあの杭の向こうは〝もう韓国と呼ばれる場所じゃない〟ということです、枯葉で埋もれた場所が続いているのに、もうあっちとこっちじゃ違うなんて、海で囲まれた国の人間には実感が無く不思議な感覚です。
  見た目には木の実でも拾いながら歩いてたら、ちょっと杭を越えちゃったって感じで行けるのに、そこには白い杭以上の大きな見えない壁があるってことなんですねえ、陸続きだからこそ見える不思議な現実です。
あの杭が打たれただけの境界線で、双方ひとつの国だったものが分断されてる、あの杭の位置を決めたのも立てたのも人間、本当に理解のし難い現実が目の前にあります。

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いよいよ「板門店」 北朝鮮側の「板門閣」に不気味な〝二つの目〟

 「キャンプ・ボニパス」での兵士君とともに記念撮影を終えた一行は、建物内へと入ります。
ここでトイレだの服装検査を兼ねたブリーフィングやら、朝鮮戦争や「板門店」の歴史などのスライドを見たりします。

  注意事項が多すぎて、えらい所へ来ちまったねえ、っていうのをひしひしと感じてくることになります。
特に、もし北朝鮮側の見学者と一緒になった場合、相手は手を振ったりして挑発したりするので、絶対に振り返すなんてことはしないだとか、北朝鮮側に対しての指差しは絶対にしてはいけないだとか、自分としてはこれが一番心配でした。
だって、みんなと一緒だから、「ホラッ あれ!」なんてつい指差したりしそうじゃないですか。

  北朝鮮側からの見学に比べると、韓国側からの見学はこのように厳しいそうですが、それはよく理解できます。
韓国側というより国連側から挑発したり、攻撃を仕掛けるなんてことはまずありませんが、相手が相手だけに何にいちゃもんを付けて攻撃してくるか分かりませんもんね、しかも民間人だからって手加減する相手ではありませんから、いろいろ厳しい決まりを作って、用心に用心を重ねるにこしたことはないわけです。

  そしてここで、「国連のお客さんだよ」っていう印のバッジとワッペンが組み合わさったようなものを受け取り、左胸に付けておきます。
ちなみにここでキャップを没収された人があります、帰りに返しますからっていうことですが、これらのことも過去の例から生まれた我々を危険から守るためのものですから、考えようによっては有り難いことだし、また違う見方をすれば、北朝鮮側がどんだけのものかっていうのが感じとれるというものです[ふらふら]

  それらのことを終えたご一行様、今度は国連が用意したバスへと乗り換えます。
ほんの少しバスが走って到着するのが、「板門店」の国連側の建物である「自由の家」です。
このツアーのパンフの表紙にもなっている楼閣造りの展望台が見えますが、現在はこの展望台は利用されていません。
昨年いろいろありましたから、何かが起きた場合、大勢の人を狭い階段を利用して非難させるというのは危険だということで、展望台からの見学は中止されています。

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そして、今回のツアーでの残念がもうひとつ、「本会議場」の中へは入れません、内部の工事中だとのことです。
そんなわけで、またひとつ〝リベンジ〟の種ができたかなと思う自分です(笑)

  「自由の家」の階段に二列に並び、いよいよ「板門店」と呼ばれる場所の見学です。
これって本当に緊張しますよ、こちらは平和でも、正面に向き合うのが「北朝鮮」ですからね、身が強張る思いです。

  順番に与えられた時間内で画像撮影(動画は禁止されていた)を中心にした見学です。
この時に、あの我々の引率の兵士が正面に立ちます、それに、サングラスをした兵士が前をウロチョロ歩いてくれます。
  ここの警備の兵士がサングラスをしているのは表情を分かりにくくし、直接に北朝鮮側の兵士と目を合わさないようにするためとか、半身を建物の影に隠して立っているのは、いかなる突然の攻撃でも素早く身を隠し守ることができるからとか、本当に国連側は守りに対して慎重です。
これも過去にいろいろあった教訓を活かした防御なんでしょうが、そう考えると恐るべし北朝鮮側と言えるんでしょう。

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  自分は気付きませんでしたが、ガイドさんが「北朝鮮兵が望遠鏡で見てますよ」と。
カメラをズームしてみると、いました、しかも自分のほぼ真正面です、
  「なんだか怖いよ!」 自分がまともに見張られている気がしてきます、自分の姿も相手からは大きく見えているはずです、「下手な動きできないぞ」[がく~(落胆した顔)]
それを見るだけでも不気味なんですが、帰ってからその画像を見てましたら、もっと不気味な存在のものを見つけました。

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  望遠鏡の兵士の左建物(板門閣)の窓です。
   徐々にズーム画像にしていきます、

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   「何これ!? まるで〝スターウォーズ〟だよ!」
全てにおいてとっても不気味な存在の北朝鮮側でした。

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「板門店ツアー」 引率兵士は日本だったら花婿候補のトップクラス(?)

  「臨津閣(イムジンガク)公園」で各自がそれぞれの見学をする。
自分は昨年は行っていなかった建物横の通路から裏手へ回り見学を始めた、目的は展示してあるというアメリカ軍戦車。
ところが、あるのは碑とかオブジェばかり、国連軍の国旗が掲げられている辺りでやめた。
戻るとガイドさんと鉢合わせ、「戦車が無かったけど…」と言うと、「おかしいわね、昨日まであったはずなんだけどなあ」って、このガイドさんらしい。
  このガイドさん、食事の後で話をしたら自分のことを憶えていてくれて、バスの中で見て「そうかなあ?って思ってたの、確か前回も一人でしたっ?」ってことで。

  肝心の戦車ですが、どうやら国連軍の国旗からもっと奥の一角にあるらしい。
この「臨津閣公園」を去る時に、バスの中からガイドさんが案内してくれる。
「こんな奥にあったんだー!」ってつい声を上げてしまった自分、ガイドさんと目が合うと笑顔で頷いてくれていた。

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  さて、バスは一路「統一大橋」の手前、ここでまずパスポートのチェックを受ける。
昨年はなんやら時間がかかったが今回は早い、簡単に済んでしまった。
「さてパスポートチェックをしたのは徴兵兵士か、職業軍人か?」「徴兵兵士なら何年目か?」なんてのが決まってクイズにされる。
ガイドさんの説明を去年と今年の二回も聞きましたからね、徽章の横三本線、徴兵兵士で1年半以上の兵士でした[わーい(嬉しい顔)]

  いよいよ「統一大橋」を渡ると本格的に緊張する区域となる。
もちろん撮影禁止地帯だし、あちこちに地雷のマークです。
これまでも道路に仕掛けられた爆薬ポイントとかありましたけどね、そんなもんじゃなくなります。
  ところで、BSで池上彰さんが大学で講義する番組を見てましたら、ソウルの漢江にかかる大きな橋にも爆薬が仕掛けてあるって言ってみえましたが、あれって本当なんですかね?あの噴水ショーの橋にも???

  なんかバスがこれまでとは違って足場の悪い道路に入ってきました。
車窓見学の「JSAの訓練場」のようです、そしてそれを過ぎると、あっちこっちに兵器が埋め込まれたり、隠された中に砲口が上に向けられた武器なんかが見えます、これが「砲兵部隊」なんですかねえ、多分(?)

  そしてまたコロッと道路の状態が変わり、辺りの風景も一変します。
どうやら国連軍の「キャンプボニパス」の敷地へと入ったようです、いかにも軍の施設です、検問所のような建物や兵士があっちゃにもこっちゃにも、ってことで、自然と緊張感が高まってきます。
そして、とある建物の前、地図で示すとこの位置になりますが、またここでパスポートチェックを受けます。
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  今度チェックをするのはもちろん国連軍の兵士、と言ったって韓国軍の選ばれし精鋭です。
ちょっと前に日本でのお婿さんの最高の条件に〝3高〟っていうのがありましたね、高学歴・高収入・高身長、まさにこれを絵に描いたような彼らです。
高収入っていうのはどうかと思いますが、両親揃って家柄がいいってのが条件にあるそうですから、まあクリアと見ていいのではと…。

  そしてバスに乗り込んできて、我々のパスポートをチェックするエリート兵士が、この彼です。
You Tubeにアップしたスライドではモザイクをかけましたが、こんなブログは見てくれる方が限られますから「いいでしょう」ってことでの公開です[わーい(嬉しい顔)]
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  こんな危険で厳しい所で勤務しなくても、他にいっぱい楽しい人生をおくれそう…っていう雰囲気です。
ここでの兵士は身長175cm以上が条件らしいですが、この彼はそれどころじゃありませんでした。
バスの天井にスレスレ、あと僅かな隙間しかないという背の高さ、自分に無いものを全部持ってるよー!人間って本当に不公平にできてます[もうやだ~(悲しい顔)]

  それはさておき、この彼が我々の護衛と引率を兼ねて、一緒に行動することになります。
その手始めが〝記念撮影〟って…!!
ドラミア仲間のえりなーさんやガリィママさんのような、韓流おば…もとい、韓流お姉様たちを意識した見学向けの人選じゃないですか? などとひがみ根性まる出しの自分は思ったりするのです(笑)

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「非武装地帯」に取り残された〝機関車〟、非公開のその姿にレッドカードだ!

  今年の「板門店」、そして昨年の「DMZ」のツアー、共通で訪れた場所が「臨津閣(イムジンガク)公園」
昨年も来てはいますが、なんか昨年よりも寂しい雰囲気がしています、なぜなんだろう?

  ここでたいていの人が見学するのが「平和の鐘閣」と「自由の橋」
特に「自由の橋」は、遮る物が何もない時代には臨津江(イムジンガン)にかかる鉄橋として活躍し、1953年の休戦協定締結後に、捕虜1万3000人余が、「自由万歳」と叫んで渡ったという逸話が残り、そこからこの名が残ることになったという、いわば、南北分裂の象徴でもあり、休戦という一時的な平和の象徴とも言える橋。

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  昨年は、その「自由の橋」の横に別に通路があり、機関車が展示されているのが見られた。
かつて、この橋の先、現在では「非武装地帯」となっている場所に、朝鮮戦争で受けた痛々しい弾痕を残したまま、野ざらしで取り残されていたというものだ。
  昨年にこれを見学した自分は、正直なところ「これでいいんかい?」と心配になった。
長年風雨に晒され錆だらけになった車体は、一時的に化粧直しや修繕はされたらしいのだが、その展示状態はかつてと変わらないんじゃないかって。
だってまた〝野ざらし〟も同じ状態で展示されていて、「かわいそう」そんな気がした。

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  そして今年、その機関車の展示場への通路は閉鎖されていた。
なんでも、錆がひどくなったため一般への公開は中止しているんだそうだ。
  「そりゃそうだろ」 自分は思う。
長年に渡ってこの過酷な自然の中にほったらかしにされていたものが、ちょっと手を加えたからってまた〝野ざらし〟にしたんじゃ、弱った車体が平気なわけないじゃないか。
  「何を考えてんねん!」って少々怒り気味な自分です。

  錆付いた車体には数知れない弾痕を残したまま、そして、普通に人が入れなくなった「非武装地帯」に取り残されるしかなかった、そんな姿が〝生々しい戦争〟の姿を語りかけているのに、そういうものには無頓着で、なんやらの碑、平和への願いを表したオブジェ、そんなものばっかり並べたててどうするんじゃって感じです。
きれいに磨きあげた岩に刻まれた文字やオブジェが、本当に戦争の悲惨さを感じさせてくれますか?、教えてくれますか?ってんだ。
それよか当時のままに、風雨に晒され続けながらも耐えた機関車の姿の方が、ずっとずっと語りかけてくれるはずなのに…。

  そして、下の画像が現在のその〝機関車〟の姿です。
   「信じらんねえ!」
絶対に日本だったらこんなひどい仕打ちはしないはず、移動させてきれいにして、いい環境の元で展示し直すって、そう信じたいです。

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同じ「板門店ツアー」なのに、代金には大きな差って…?

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  「統一公園」を後にした我がご一行様、少しばかり走るとちょうどお昼も近くなり、まずは昼食タイムです。
メニューは昨年の「DMZツアー」同様に〝プルコギ〟、でもお店は違う。
昨年の店は自分のような一人参加でも、一人用の鍋でグツグツってのが出てきたが、今回はグツグツは無しで、ちょっと冷めたようなのが出てきた。

  そして、自分のテーブルには一人参加の三人が集められた。
若い女性とちょい若の男性、この三人ともが韓国を何度も訪れている、いわゆる〝リピーター〟ばかり。
でもその韓国への関心は三人三様で、女性は自分と同じ「撮影地」を中心に訪れていたが、そればかりが韓国じゃないということで、今回は一人っきりになったがあえて参加したのだという。
自分と違うのは、彼女は現代ドラマの撮影地派ということで、時代劇派の自分とはちょっと違う、だから訪れている場所やドラマの話にはちょっとズレがある。
  もう一人の男性は、今回の「板門店」のような、一般の観光地ではないような場所を何度も訪れているらしい。
どこからの展望台で北朝鮮がよく見えるとか、中国経由の北朝鮮側からの見学のことなどよく知っていた。
多少の興味ある場所のズレはあっても、そこは三人ともが韓国リピーターということでそれなりに話は弾み、昨年の一人黙々と食べた食事とは違った。
  話はちょっとばかり変わりますが、あの〝プルコギ〟って葉っぱでくるんで食べると、やたり煮汁がポタポタ落ちて嫌ですねえ、自分は途中から日本式〝スキヤキ〟風で食べました。
ご飯は、DMZ内に昔から住む、少しばかり優遇される人たちによって育てられた無農薬とか、でも味の違いは舌が肥えてない自分には分かりません(笑)
そして、この「板門店ツアー」はアルコール禁止でしたから、昨年の「DMZツアー」のように好きなビールが飲めなかったんですよ。
  なんでも、酔っ払ってふらついたりして北朝鮮領内に入っちまって、大騒ぎになった外人さんがいたんだとか…真相は知りませんがガイドさんが言うには。
現にバスの中でアルコールの匂いプンプンだったツアーが、見学できずに引き返させられたってのは現実にあるそうです。


こんなおいしそうではなかったけど、まあこんな感じ…かな(?)
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  ところで、今回のツアーの食事時間は1時間もとってある。
昨年の「DMZ」の時は「臨津閣(イムジンガ)公園」での食事だったから、食べ終われば各自が見学で時間を潰せたが、今回の場合はそうはいかない。
他には何も無いという場所だから、タバコが吸えるような表玄関口に大勢が集まって、無料のカップコーヒーを飲んだりして、各自が仲間や知り合った人との会話で時間潰しをするしかなかった。

  そんな時に、突然知らない人から声をかけられた。
   「お宅はこのツアーにいくら払いました?」と。

  自分は正直に答えます、
   「観光サイトのコネストで予約して5,500円でした、ソウルナビもあったけど6,000円だったからこちらにしたんですよ」って。
そうしたらそのお仲間の皆さん、「私たちは10,000円払いましたよ」って言われる。
なんでも、旅行会社のツアーで韓国を訪れ、その送迎のガイドさんに「いいツアーだから」って勧められて1万を支払って参加したのだそうだ。
少し話をしていたが、自分は個人で何もかも手配しているから参考にはならないらしく、「ツアーで来ている人に訊ねればいいんだ」ということになったようだ。

  
  次の目的地の「臨津閣公園」で、その方達からご丁寧にも(?)事後報告があり、他の旅行会社のツアーで来ている皆さんも1万円でした」ということで、自分達だけが損をしているとか、ぼったくられたってことではないのが分かり安心した様子です。

  自分は5,500円、あの方達は1万円、同じ現地ツアーですからね、なんだか得しているような気分にさせてもらいました[わーい(嬉しい顔)]

  帰ってからちょっとだけ調べてみましたら、韓国での〝現地ツアー〟として扱っている業者の相場は、だいたいが日本円にすると5,200円~6,000円の範囲みたいです。
ガイドさんに頼むと、依頼手数料(?)が加わるのかもしれませんね…ちょっとお高い手数料ではありますが(笑)

  ちなみに格安ツアーで有名な某会社は、日本からオプショナルツアーで予約するとやはり1万円のようです。
ということで、現地ツアーは個人で直接地元の業者で予約した方が、お得と言えばお得なようです。

  一人旅では旅行会社のツアーになかなか参加できないし、参加できてもバカ高ですから、自分は関係のない話ではありますが、これだけの料金の違いがあるっていうのは初耳でした。

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「板門店ツアー」 戦争の悲劇よりも道路を疾走する戦車に夢中って…

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  「フィリピン戦跡碑」から次の「統一公園」へと向かう途中のことです。
突然にガイドさんが声をあげます、
     「ホラッ!前から戦車が来ますよ!」

  そういう間もなく戦車が自分の左側の窓の外を、普段ではあまり聞くことのできない轟音を発しながら走り抜けて行きます。
「早い!」 あの姿からは想像できない速さで1台・2台と。
カメラなんて用意してませんでした、1~2台だけのことだろう… 間に合うわけもない、そう思っていたから。
ところが次から次へとバスとすれ違う。
どちらもがそれぞれの反対方向へ走っているわけだから、その次から次へとすれ違う速さと迫力といったらない。
戦車の上には二人ずつの韓国兵士が乗っていて、窓から見ている自分達を見ていく兵士もいる、一瞬目が合うような気さえする。
  こんなに来るのならカメラに写せるかも…、そう思い直してカメラをバッグから出し、そのキャップをはずしたら…終わった。
窓から前方を見てみるが、もう来るような気配はない。

  写真に撮れないとなると、急に勿体無く思えてくる。
あんなのにそうそう出会えるはずがない、惜しかったなってちょっと悔やまれて仕方がない。


  それからしばらくすると、もう次の目的地である「統一公園」へと到着。
誰やらの像があって、難やらの記念碑が建っていてって、ガイドさんが教えてくれたが覚えちゃあいない。
ただ、従軍記者という単語だけは残っているのだが…[ちっ(怒った顔)]
なんにしろ、過去の「朝鮮戦争」の多くの犠牲という痛ましい現実を振り返りながら、平和な南北統一を目指したいという、そんな願いが込められている場所だということだけは理解できる。

  そしてバスを降りて見学を始めるが、実際に「朝鮮戦争」も知らなきゃ、その壮絶な痛ましさも知らない自分には、きれいに整備された公園に、戦争の犠牲となった多くの人たちの記憶を留めてある、そんな場所でしかなかった。
  沖縄などでその悲惨な犠牲となった人たちの鎮魂碑を見たりするのとは違う、やはりそこには過去に対しての認識の違いというか、その歴史への関わり方の違いが感覚の中にどうしてもあるようだ。

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  自分はチョロチョロとあっちこっち駆け回って見たので、ゆっくり見学している人たちよりも早い。
そろそろバスに戻ろうかとした時だ。

  突然に、ゴォーッとも何とも表現しにくい音が響き渡ってきた。
   「何よ、飛行機?大型重機?」 空を見上げそれから道路を見ると、またまた戦車が走り抜けて行く。
ごく普通の道路を走りぬけて行く戦車の姿、バスの中では写し損ねた戦車が、目の前を想像以上の早さで疾走している。
今度はカメラは手に持っている、電源を入れるだけだ。
そしてズームで狙う、バッチリ撮れたからもういいや、まだまだ戦車は次々と走り抜けてはいるのだが、自分は満足してバスへと戻ると、公園の奥にいた人たちが遠目から、その戦車の姿を名残り惜しそうに眺めていた。

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  でも後で画像を見返してみれば、ズームでの戦車はちゃんと写っているが、道路を走り抜けている感が無い。
   「何台かが道路を走る姿もローアングルで撮っておくんだった」
  戦争の犠牲者たちの魂を慰めるべき場所で、現実の韓国兵士が操る戦車に夢中になっていたという、戦争の悲惨さを直に知らない世代で、韓国のように実際に直面もしていない人間なんて、所詮はこんなもんなんですね。
それは自分だけじゃないようです、戦車をカメラに残した人はそのチェックに余念がない、他人の振り見て我が身も反省です。[ふらふら]

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「板門店ツアー」、最初の見学地はあの〝ソンヨン〟の墓のそば(?)

  寝起き眼の状態で早々から大ボケをかましてしまった自分ですが、出発するとなりゃ早い、身支度なんて着替えて歯を磨いて、ちょっとばかりブラッシングして、これだけですから。

  余裕で9時半の集合には間に合いそうということで、ついでに「韓国観光公社」に立ち寄って、以前に書いた「Korea PASS」を20,000w分頂いてから、ロッテホテルの6階「中央高速」の事務所に向かいました。

パスポートを確認してもらい、バスの座席割り当てを受けてから、まだちょっと時間があるのでロッテデパート前の喫煙場で一服して、再度ロッテホテル2階の駐車場です。

  今回のツアーは大盛況でバスが2台、自分の乗る1号車は日本語のガイド、2号車は日本語と英語の混合ということになっています。

  バスに乗り込むと、自分の座席の隣にはもう人がいまして、自分が乗り込むと「今日はよろしく」って話しかけてもらえます。
なんかホッとしますね、昨年の「DMZツアー」でのお隣さんとは二言しか言葉を交わさなかったですから。
この方は会社の旅行とかで、3人がこのツアーを選んで参加し、そのお一人あぶれた方が自分の座席のお隣にみえたということで、通路向こうのお二人がそのお仲間のようです。

  出発の時間が迫り、バスに乗り込んできたガイドさん、
    「アッ!去年のDMZツアーのガイドさんだ」 つい声に出してしまってました、それを聞いたお隣さんとしばらく話が弾みます。
「どんなガイドさん? DMZに行って来たの?」ってな具合です。

  そのガイドさん、とっても楽しい人です、日本語は独学なんだとか、本当にたいしたものです。
中国の時の現地ガイドさんもそうでしたが、独学で日本語を学ばれたってことでしたが、独学でガイドできるくらいになるなんて凄いですよね、自分が韓国語を独学で学ぶなんて絶対に無理なことです。
いまだに何も見なくても言える言葉は5つくらいとOKだけなんですから(汗)

  ちなみに、昨年と同じガイドさんの口癖は「~であるから」です、日本人は普通には使いません、「だから」「それで」とかっていう接続語ですから、とっても耳に残ります(笑)

  さあ「板門店ツアー」の方ですが、9時50分の時間通りにロッテデパート駐車場を出発です。
楽しみなんですよねえ、昨年はこの「板門店」のツアーは開催されてなくて、「DMZ」だけにしましたから、言ってみりゃこのツアーも今回の旅行での〝リベンジ〟のひとつみたいなもんです。

  出発してから1時間かかった? かからない? とにかく思いの他早く到着したのが「フィリピン戦跡碑」です。
これは朝鮮戦争の時にいち早く連合軍として参加したフィリンピン兵を称えるためでしたっけ? 実はガイドさんの話をよく覚えてません。
もう心は「板門店」ですから、ここのおまけはいらないなって内心思ってましたので ^_^;

  それにただの〝碑〟をちょっと見て、写真を撮るだけの目的地ですから、全然印象に残ってません。

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  ところがですね、ここを印象付けた唯一のものがあります。
 
  バスがここの駐車場に到着した時に、この敷地内で方向転換したんです、グルーッと。
その時に、韓国での史跡の道標、茶色くて矢印のような形をしたものなんですが、それが車窓から見えます。

  おいらの目って凄いと自分ながらに思います、こと韓国時代劇に関することだけには(笑)
いくつかある道標の中のひとつなんですが、『昌寧成氏陵』 ただそれだけを読み取ります。
ドラマの「イ・サン」ファン、そしてこのブログをずっと読んでいてくださる方にはお分かりですね?
  そうです、そうです、あのソンヨンのモデルとなったお方のお墓への道標なんですよ。

  それ見たら「フィリピン戦跡碑」なんてどうでもいい、後から追いつくからおいらをここで降ろして~!

そんな気分です、さすがにそれはできませんからね、泣く泣く(?)諦めるしかなかったですが、あの矢印の方角へ向かえば「ソンヨンのお墓」、そう思うだけで浮き浮き気分です。
直接訪れたわけでもないのに、近くに来たぞ~ってことだけが嬉しい単純な自分です。


  仕方なく〝碑〟の写真を撮ってからバスに戻り、
   「さっきね、昌寧成氏と書かれた道標がありましたよ、あれってソンヨンのお墓が近いってことですよね」
隣の人に少し大きめの声で話しますが、周囲は無反応、ですよねー、韓国へ来る人がみんなドラマを見てるわけがない、たとえそれがあの「イ・サン」であっても…
しかもツアーが「板門店」ではね、これが「ドラミアツアー」だったら盛り上がったろうなぁ、ネッ!えりなーさん、ガリィママさん[わーい(嬉しい顔)]

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正真正銘の韓国の「モーテル」で忘れられてた〝モーニングコール〟

  今回の韓国旅行の三ヶ所目の宿泊は「モーテル」
これまでのはモーテルとは言っても、外観が派手なだけでホテルと言われりゃ見えないこともないモーテルでしたが、今回のは〝ほんまもん〟ですよ(笑)

  夜の街はわかりにくい、バウチャーに書かれた地図をたよりに、やっとの思いで辿り着いたホテル、のはずなんだけど、本当にここで大丈夫?
名前は確かにそうなんだけど…???

なんでそんな不安げな思いになったかと言いますと、
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入口がこれですから、普通に日本人の観光客なら不安にもなろうというものです、見るからに日本では正真正銘の〝モーテル〟なんですから…。
入り口もここしかない、目隠しの暖簾状のものをくぐって中へ入ると左側にドアがあり、すぐに〝フロント〟と呼べるのかどうか小さなカウンターひとつ。

  予約バウチャーを見せて、「これってここでOK?」とジェスチャー混じりに訊ねますと、
    なんだべっ(?)っていうような顔を一瞬見せた従業員が、バウチャーを確認すると、
       「OK OK ここ」
昔のたよりない友人に一見よく似てましたが、そいつは本当にたよりなかった。
自分は部屋へ向かう前に、「モーニングコールOK?」 と訊ねると 「OK」という返事。
こうして文章で書いてますと、つくづく韓国ではこの「OK」って便利ですねえ、訊ねる時も答える時も理解できるんですから。
  それはともかくとして、自分は「セブンオクロック」 相手は手で7を示しながら「セブン? OK」
これで大丈夫と思いました、その時は…。

  さあ部屋へと向かいますと、エレベーター前にホステス風の派手な女性が二人、どうやら自分達が相手する客と間違えて出迎えにきたようだ。

  ちなみに、この二人の相手の客とは、コンビニに出かけた帰りに一緒になりました。
いかにもエリート会社の社員という感じの、スーツ姿の上司と部下さん、もしくは取引先と接待役というお方でございました(笑)
「ほんまもんのモーテルや、ここ」、 
でもまあ、韓国じゃ珍しいことではないですからね、気にしない、気にしない。
安く泊まれてカメラの充電ができりゃ、どこだって構いません、むしろ備品とかはこういう所の方がよく揃ってますから。

  全州で歩き疲れている体、これまでになかった広い風呂に入って、ビールを飲みながらテレビの時代劇(チャン・ヒョクさんが出てました)を見てたら眠くなってきました。
        DSCN0803.JPG

  「そうだ、明日の確認と準備をしとかなきゃ」ということで、翌日の「板門店ツアー」に必要なものを揃えておきます。

  その「板門店ツアー」の確認書をよく見ると、9時半の集合ってなっています。
自分はツアーっていうと8時半のイメージで、モーニングコールも7時にしたのですが、「これなら8時でもよかったかな、でも頼んじゃったからもういいか」ということで、ふかーい眠りについたのです。


  翌朝、どうも様子がおかしい、不思議ですが体がそんな風に感じるんです。
「ちょっとよく寝すぎたよ」って、自然と体が教えてくれてるんですね、だから時計を見てみました。
8時15分です、 「う・う・う・うそーーー!」

  あの野郎、7時のモーニングコールを忘れやがったな!
たよりないように見えたら、本当にたよりなかったよ。
「もう8時半の集合に間に合わねえ」 それからが大変です、「コネストの電話番号はどこ? 中央高速に知らせなきゃ」って焦るのですが、そんなのどこにも書いたものがない。
「えーい! 行かなきゃ自動キャンセルで金取られるだけだ、代わりに今日は何しよう」

  開き直って落ち着いたら思い出した。
「そうだ、9時半の集合だった、7時のコールじゃ早かったなって思ってたんだっけ」

  ロッテホテルまでは30分もかからない、充分に間に合うよってことで、大急ぎで身支度です。

  この場合、不幸中の幸いって言葉が当てはまるんですかねえ?
  従業員も自分も、どっちもどっちの大騒ぎの顛末でした。

  「楽天トラベル」に交渉してホテルに責任とらせなきゃっていう必要もなくなり、急に気分も軽くなってしまって、出掛けに従業員を怒鳴りちらしてやろうと思っていたのが、
  「忘れたろう、モーニングコール、セブンオクロック」と言うと、アッという顔で深々と頭を下げたから笑顔で許してしまうという、とっても寛大な自分になっておりました[わーい(嬉しい顔)]

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個性ある素人集団、みんな揃えば超エンターテナー 最高に面白い! 公演『BIBAP』

  KTXに乗って「龍山」に到着、ここから地下鉄に乗り換えて、次の予約が取ってある公演「BIBAP」を観るために市庁駅まで行くはずが、おいらったらまたやらかしちゃったよ。
急いで地下鉄の接続に向かって、乗るのは1号線、分かっているのに飛び乗ったのは中央線、紺色の表示につられて中央線のホームに降りて停まってる電車にそのまま…。

  気付いた時には龍山から3駅目、慌てて降りて反対のホームでまた龍山へ戻る。
中央線だからね、本数が少ない、イライライラ…

  結局は市庁駅iに着いたのは19時56分、
それから走る走る、3番出口から「徳寿宮」の塀に沿って走りまくって到着、常設公演「BIBAP」の会場、わかりやすい場所でよかったよ本当に。

  息せききって到着した自分を、笑顔で迎えてくれたスタッフさん、なんだか救われる。
チケットと「コネスト」での予約特典の〝箸セット〟をくれて会場へと案内してくれる。

イメージ (2).jpgDSCN0801.JPG

  3分の遅刻ですからね、足元を懐中電灯で照らして案内してくれました、「でもよかった、始まったばかりで」

  新しい常設公演「BIBAP」、しかし既に世界へは発信済みで、その実力は折り紙つきとなりゃ観とくしかないっしょ。
なんでも、韓国の「ビビンバ」を世界に知ってもらおうという試みで始まったうちのひとつらしいが、大好評で一人歩きし始めちゃったよっていう人気公演なんだとか。
ところでこの公演の名前って、「ビバッ」「ビバップ」と二通りで紹介されています(?)

イメージ.jpg

  とにかくこの公演おもしろい!
まったくショーとしては洗練された感じではなく、むしろ素人集団の集まりのようにも見えるのに、見せてくれます! 聞かせてくれます! 笑わせてくれます!

  舞台はレストランの厨房、個性豊かな連中が揃っています。
そしてなぜだかシェフは二人、「グリーンシェフ」と「レッドシェフ」、観客の中の一人が指名されてオーダーやシェフの指名(といったってもう流れは決まってますが)、最後にはそのお客さんが舞台に上げられてできあがった料理をご賞味となります。
こんな具合の流れで、四つの料理が紹介され、その都度会場の素人さんを巻き込んでの大笑いのステージが展開されるというわけです。

  見た目はそこらにいるお兄ちゃん、お姉ちゃんといった感じの出演者ばかり。
背が高くてかっこいいわけでなきゃ、とびきりの美人でもないんですが、みんな揃えば最高のコーラスを奏でるし、かっこいいダンスは見せるし、武道風のアクションも飛び出すしで、見た目とは大違いの名エンターテナーぶりを発揮するんだから、観客だって気負わず気軽にその中に惹き込まれていけるってえもんです。

  この公演で楽しいのは、音、効果音です。
全てが生の人間の口から発せられます、料理をする時の音やアクションの効果音が、舞台の上でそのまま演じられるのですが、動きと生で発せられる効果音との絶妙なまでのマッチング、これは見応えありますよ。
  その効果音とは別に、それぞれがいろんなパートの音域を持つコーラスグループの一面もありますから、迫力ある生のコーラスだって聴けちゃいます。

  また随所に小道具を用意しての楽しいシーンが用意されてます。
「寿司」の場面では、海中の生き物を手袋をした〝手〟で動きを表現したり、羽根を剥かれた鶏の人形の動きなんてのも、持っている人が操るんですけどね、この動きも最高です。

  とにかく、観てて飽きません、料理のメニューごとにまったく違うパフォーマンスなんだから、その料理ごとにどんなことを見せてくれるのか、これはぜひぜひ生で直に観て楽しんでほしい公演です。
一番下にある二つの動画が、自分が観たこの常設公演の一場面になっています(こんなの撮ってる人がいるんですね、おかげで紹介はしやすいですけど)。

当日の出演者たち
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★ストーリー(Alan1.netより)
■第1オーダー「寿司」
最初のお客さんが注文したのは、日本の寿司。新鮮なネタが肝心とあり、選ばれたグリーンシェフは瞬く間に魚を調理。料理人たちが握った寿司は、見事な箸さばきにより盛りつけられます。口に入れた瞬間に美しい海の風景が広がるほど、味も抜群です。

■第2オーダー「イタリアンピザ」
2番目のオーダーはイタリアンピザ。腕をふるうレッドシェフ、ボイスパーカッションのリズムにのって軽快に生地を完成させます。B-BOYがスペシャルなトッピングをした後は、みんなで焼き上がりを待つだけ!

■第3オーダー「チャイニーズヌードル」
3人目が注文した中華麺は、なが~い手打ち麺からスタート。チキンスープづくりでは予想外の 騒動に、キッチン中が大騒ぎです。セクシーな女性料理人によるサービングまで飛び出す、サービスたっぷりのメニュー!

■料理対決「ビビンバ」
ラストのオーダーはついに登場、ビビンバ!両シェフ、料理人のプライドをかけた味の対決が始まります。 アリランの旋律で味に深みをだしたレッドシェフと、伝統武道を駆使して力強い調理を見せるグリーンシェフ。 そして勝負の最終ジャッジはオーダーしたお客さんの舌に委ねられることに…。




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